もともと僕はずっとその健康食品サプリメントの企画製造という仕事を15年くらいになるんですかね?それくらい前からやっています。
お客さんの要望を聞きながら、じゃあこういう原料入れましょう、じゃあこの成分削って代わりにこの成分を入れて予算に合わせましょう、っていうような設計ですね。
それを工場長との話で詰めていって製造にかかる時間とコストを調整したり。
もともと食と健康に強い興味があったんですね。
そんな環境の中で健康みたいな大きなテーマを突き詰めて生きていると、このサプリメント、果たして体にいいのかなと。
自分の仕事に疑問が出てきちゃう場面がいくつもあったんですよ。
例えば、当たり前なんですがこの金額に収めてよっていう要望があります。
作る過程で、重さの軽い原料だと製造ラインに乗せたときに空に舞っちゃうんです。
それを防ぐ顆粒にする原料があって、でもそれ自体には健康効果って、無くて。
製造上作りやすい、封に入れやすい、製造スピードが上がる、製品全体の容量も大きくなる。
安価で製造出来るんですね。期限内に予算内で作ることが出来る。
それが体に悪いとまでは言いません。ただ働くうちに何かそういう細かい部分が気になってしまって。職人気質なんでね。
じゃあ自分で作ろうと。決心までに時間はかかりませんでした。
仕事でいろんなサプリや健康食品を開発する中で、自己免疫力や腸内環境、自然な乳酸菌、そういったものに惹かれる中、発酵食品に目が留まりました。
発酵食品って、どこの国に行っても何かしら地域地域の食べ物が必ずあるんです。
昔ながら健康に良いとされるその国その地域の発酵食品が、必ずある。
その時、昔一度祖母がキムチを漬けてくれたことが脳裏に浮かびました。
栄養価が高くて味を追求できる食べ物、これだと思いました。
開発には2年かけましたが、完成を一番助けてくれたのは趣味の落語です。
僕は落語が趣味なんですが、車にCDを何十枚と置いていつも聞いていたんです。
落語はいらない言葉が無いんですよ。
百何十年の間に無駄が全てそぎ落とされてうまく機能しているんです。全てが必要で不必要な言葉が一つも無いんです。
僕自身突き詰めるのが好きだから、落語の完成美・完全美に触れることが「まいにち大吉」を完成させるために一番重要なことだったんだなと。今はそう思います。
無駄ってないんですよね。
全てが必要で不必要なものが一つも無いんです。
構想に3年。開発に2年。結局5年もかかりましたが、やっと納得いく味が完成して世の中に出すことができます。本当に落語のお陰ですね。
仕事で海外に行くことが多かったんですがドイツのスーパーに入っ
オーガニック認証、
外国との違いを目の当たりにしましたね。
帰国してスーパーへ行ったときに何気なく、
表示の中でオーガニック原料は一種類、
もうその場でオーガニックにすることを決めていましたね。
調べてみると、
それなら一から自分たちの手でオーガニックキムチを作ろうと。
本格的に有機認証キムチの開発を始めて気付いたのは、
まず、扱える原料が限られます。
これだと思う原料があったらまず有機JAS認証を取得したものが
あったらそこから試作です。
そんなことの繰り返しでした。
私には絶対に譲れないことがあって、それは“美味しさ”です。
オーガニックだから多少美味しくなくてもしょうがない、
もう一つ、“究極の健康食品”を作ると決めていたので自分の納得
有機アガベシロップを使うことも、
また化学調味料を使わず有機原料だけでどうやって旨味を出すかと
私はパスタが好きなので、
また隠し味で麻婆豆腐に味噌を入れたりカレーにまで味噌を入れる
そんな事をしていたら結局2年かかりました。笑
やっとできたキャベツのキムチ。
有機JAS認証を取得した美味しいキムチ。
私の想いの詰まった「まいにち大吉」。
自信を持って皆様にお届けします!